不妊治療とキャパオーバー

毎年のことですが、秋になると妊娠される方が増加します
あくまでもゆかり堂においてですが、春と秋には妊娠される方が増える傾向にあります
個人差はあるでしょうが、春は新しく芽吹く時期、秋は実りの季節、ということが少なからず良い影響を及ぼしているかもしれません
暑い・寒い時期より春や秋のほうが過ごしやすく体への負担が軽いということもあるでしょう

ゆかり堂に来院の方々から伺う限りでは、不妊治療専門クリニックは以前にも増して混んでいるような印象を受けます
実際に診察・治療できる人数以上を受け入れていないか、キャパオーバーになっていないかと気になるところです

『不妊治療の保険適用』ということがクローズアップされてしばらく経ちますが、私としては気になる点が山ほどあります
今後どうなっていくか推移を見守っていますが、多くの人が治療を受けやすい環境になり、妊娠・出産される方が増えることを望みます

現段階で言われているのは
不妊治療の保険適用には時間がかかりそうということ(診療報酬改定はほぼ2年ごとにおこなわれていて、次の2022年4月からの適用を目指し検討しているようです)
まずは2021年4月を目途に既存の助成制度を拡充するということです

厚生労働省は不妊治療の助成制度拡充として
・所得制限の撤廃
・助成額の引き上げ
・回数制限の緩和
・事実婚のカップルも対象
などを検討しているようです

これだけ政策として掲げて厚生労働省に指示を出していれば、おそらく2021年4月から実行されることと思います
それを見越して、2021年4月以降に不妊治療を始めようしていたり、体外受精・顕微授精に移行しようと考えている方は多いと思います

そこで気になる点があります
助成を利用する方がどのくらい増えるのか、厚生労働省・財務省は試算をして予算を確保することと思います
もし予算以上の申請があって財源が足りなくなれば、追加で予算を確保すると思います

では、受け入れるクリニック側はどうなのか?
現在でもかなり混んでいる状況の中、助成制度が拡充されて治療を希望する方が増えた場合、クリニック側で受け入れができなくなることはないのだろうか?
また、クリニック側が本来のキャパ以上に受診する方を受け入れてしまうことで、全体的に治療が停滞してしまうことはないのだろうか?
新しく不妊治療専門クリニックが設立されることが増えるかもしれませんが、実績などがないところへ通院するかどうかは判断に迷います
また、既存の婦人科クリニックが体外受精・顕微授精を始める可能性もありますが、専門医・スタッフの確保や設備投資などを考えると簡単には始められないと思います

不妊治療専門クリニックは、人気のあるところほど混んでいます
混んでいるのには理由があるはずで、そこに通院したいと考える方も増えることが予測されます
おそらくクリニック側も対応を検討していると思いますが、実際どうなるかはその時期が来てみないとわかりません
もし2021年4月以降、治療希望者の増加により初診の受付が制限されるようであれば、今のうちに初診で受診し基本的な検査だけでも受けておくということもひとつの選択肢かもしれません

一番良いのは、2021年4月まで待たずとも、早めに妊娠することです
私としては、なるべく早く妊娠・出産に至るよう鍼灸治療を通じてお手伝いをしていくのみですが、不妊治療に関する情報収集と検討は常にしています
ホームページやブログ等でお伝えできる内容には限度があるため、気になることやご不明な点がある方は、ゆかり堂での治療の際にお尋ねいただければと思います


2020年10月24日