産後の治療

◎産後はご自身のことに目が向きにくくなります

産後は、赤ちゃん中心の生活に変わります

母体は分娩時に かなりからだが消耗しますが、産後はご自身のことは後回しで育児中心になることが多いです

多くの女性は 母性が芽生えて我が子のために一生懸命になりますが、それ故 こころやからだに無理が生じてしまうこともあります


母親が疲れていたり余裕がなかったりすると、赤ちゃんはそれを敏感に感じ取ることもあります

母親がこころもからだも健やかに過ごせることで、赤ちゃんも安心して元気に育っていきます

そういう意味でも、まわりの協力やサポートが必要ですし、母親は自分自身を労わることも必要です



note『産後の鍼灸治療 ~産後の回復は誰のため?~』

 

◎産後に起こりやすい不調や症状

・腱鞘炎
・母乳トラブル(母乳が出ない・出にくい、母乳がつまりやすい、乳腺炎、赤ちゃんが母乳を飲まないなど)
・からだの消耗
・抜け毛
・肌荒れ
・疲れ・だるさ
・肩こり・背中の張り
・腰痛
・膝の痛み
・股関節痛
・骨盤のゆがみ、違和感
・痔
・痩せる
・体重が減らない
・イライラ
・産後うつ
・帝王切開後の傷跡のひきつれ

など

 

☆お子様連れの治療も可能です

お子様を預けられる環境にないようでしたら、お子様連れの治療も可能です

お子様連れの治療については、こちらをお読みください
(進んだ先のページ中盤から お子様連れの治療について書いています)


※横浜市の「乳幼児一時預かり」の制度は、生後57日から就学前のお子様を時間単位で預かってもらうことができます

☆横浜市 乳幼児一時預かり事業

 

◎腱鞘炎・肩こり・背中の痛み・腰痛・膝の痛み・股関節痛・骨盤のゆがみ

腱鞘炎や肩こりなどは、初産婦さんの多くに起こるようです

育児で時間も余裕もなく、我慢し続ける日々を過ごすママさんもいらっしゃいますが、からだのコリや痛みに鍼灸は有効です


骨盤のゆがみに対しても、鍼灸治療で正常な位置に自然に戻るように促すこともできます

安産の治療の一つとして骨盤にアプローチすると、安産にもなり産後も骨盤のゆがみが出ることも少ないです

もちろん、出産前に治療をしていなくても、産後の治療で骨盤のゆがみを正常な位置に戻すことができます

 

◎母乳トラブル

母乳が出ない・出にくい、母乳がつまりやすい、乳腺炎、赤ちゃんが母乳を飲まないなど、母乳に関するトラブルが産後に起こることもあります

母乳トラブルに関しては、出産した病院・助産院の「母乳相談」や、「桶谷式」の母乳マッサージなどを利用することが多いようです


○鍼灸でも、母乳が出ない、つまりやすい、乳腺炎などに対応することができます

・ただ、知らない方がほとんどです

・妊活中・妊娠中にゆかり堂にお越しいただいていた方には 治療中にお話しをしていますので、産後 母乳トラブルが起こった際には 来院する方もいます

・治療としては、からだ全体を整えながら「鎖骨の下」「腕の付け根」「肩甲骨まわり」からアプローチすることが多いです

・助産師さんなどに相談しても母乳トラブルが改善しないようでしたら、鍼灸でも対応できるということを知っていただければ幸いです

 

◎からだの消耗・抜け毛・肌荒れ・疲れ・だるさ・痔・痩せる・体重が減らない

分娩時は、母体に大きな負担がかかっています 命懸けで出産するのですからからだの消耗も大きいです

産後はその消耗に加え、からだのバランスも不安定になっています

そのため、抜け毛や肌荒れ、疲れやだるさ、痔、体重の変化など、さまざまなところに症状としてあらわれてきます


鍼灸では、それらのバランスを整えて 早くからだが回復するようにしていきます

はじめに書いたように、母親がこころもからだも健やかに過ごせることで、赤ちゃんも安心して元気に育っていきます

ご自身のからだのケアにも目を向けましょう

 

◎産後のイライラ・産後うつ

産後は赤ちゃん中心の生活になり、一生懸命になるけれどうまくいかないことも多いようです

そんな時に、自分を責めたり、自分が頑張ればいい、などと追い込まれてしまうと、イライラが強くなったり、「産後うつ」という状態になりかねません


産後のホルモンバランスにより イライラが強くなってしまうこともあり、ご自身ではどうにもしようがないという状況になることもあります

まわりの手助けやサポートを受けつつ、楽しく子育てができるようになりたいものです


鍼灸では、こころとからだのバランスを整えていきます

・からだが整ってくるとこころも整ってきます
・こころが整ってくるとからだも整ってきます
・お母さんが元気に楽しく過ごせば、赤ちゃんも元気に楽しく育っていきます

こころとからだのリフレッシュのつもりで、鍼灸治療を受けてみていただければと思います

 

◎帝王切開後の傷跡のひきつれ など さまざまな症状にも

帝王切開術後の傷跡がずっとひきつれていたり、会陰切開後に縫合したところに違和感があるなどの症状にも、鍼灸で対応できます

会陰部は、局所でなく離れた箇所からアプローチすることで治療が可能です


その他、上記にないような不調や症状に対しても、鍼灸では改善していくことができます

「こんな症状はどうかな」など、気になることは何でもお気軽にご相談ください