子宝症例22

◎第1子希望 自然妊娠 30歳代半ば 【 慢性子宮内膜炎が要因の一つだったと推察される例 】

○治療のペース:週に1回
○クリニック等への通院:通院中
○妊娠陽性に至るまでの期間:約9か月

【これまでの経過】
過去に化学流産の経験あり
不妊治療クリニックでの検査でAMHが低く 体外受精を勧められる
これからの体外受精に備えて来院

【治療と経過】
採卵できた数は少なく、初期胚の凍結はできたが胚盤胞にはならず
凍結した初期胚を1度移植するも判定は陰性
クリニックを転院し体外受精の胚移植前の子宮鏡検査で『慢性子宮内膜炎』の疑いと診断 → ビブラマイシン処方 → 再度 子宮鏡検査で治癒確認
クリニック通院に疲れたため1周期通院をお休みしたいとのこと → この期間に自然妊娠されました
妊娠維持とつわりの治療、妊娠中の体調管理の治療をおこないながら、その後無事に男の子を出産されました


◎『慢性子宮内膜炎』が不妊の要因の一つだったと推察されます
『慢性子宮内膜炎』はほぼ自覚症状がありません(子宮鏡検査等をしないとわかりません)
『慢性子宮内膜炎』があっても妊娠・出産するケースは数多くあり、『慢性子宮内膜炎』があると妊娠・出産できないわけではありません
ただ、治癒したほうが妊娠・出産の可能性が高まります

子宮鏡検査は希望をすれば受けられる検査ですが、保険が適用される場合と保険適用外になる場合があるようです
クリニックによっては、体外受精・顕微授精の胚移植前に検査をおこなうことがありますが、タイミング療法や人工授精をおこなっているときに検査を希望しても良いと思います

☆『慢性子宮内膜炎』に関しては【慢性子宮内膜炎と検査のタイミング】をお読みください